✨父のビデオカメラ✨

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もう助からなかった でも父は知っていた 父は、迷惑をかけないように出張と言って病院に通ってた。 父は泣いていた 自分が死ぬことにではなく、僕達に嘘をついてたことにだった 次の日に父は亡くなった。 僕は格好をつけて泣かなかった 僕は、泣いている母と父の部屋を片付けていた 父の机の上にはビデオカメラが置いてあった その夜僕はビデオカメラを見てみた そこには病院にいる父の姿が映っていた 父は笑顔でカメラに向かって話していた 『貧乏でごめんなぁ~、お前や母さんにいっぱい迷惑をかけたよな~、俺さぁ、不器用だからこんな伝えかたしかできないんだわ 俺はもうすぐ死にます 馬鹿見たいだよな~、結局俺は最後の最後までお前らに迷惑かけてさ~ でもな、お前らと家族で俺は幸せだったよ、 確かに裕福じゃなかったけど、本当に幸せだった 俺の大事な息子よ、母さんを頼んだぞ 本当にごめんな。』
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