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メールの相手は、意外な人物からだった。
『麻衣、今日は変なこと言ってごめんね💦いきなりだったし、びっくりしたよね……でも何かあたしにできることがあったらいつでも言って!それじゃあ、また明日ね。』
メールは由利からだった。
その短いメールで、冷えきっていたこころが、じんと温かくなるのを感じた。
今日言われたことの意味も、メールの内容も、理解することはできなかったが、内容より何より、心配してくれているということが嬉しかった。
携帯の画面がぼんやりとかすんでいく。
そして、涙が携帯のディスプレイを濡らしていった。
自然と涙が出た。
嬉しくて、泣いていた。
そして、手は自然と、携帯の発信ボタンへと動いた――。
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