終わりなき

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由利は、学校が終わるとすぐに帰ってきた。 「麻衣!大丈夫?何ともない?」 「ありがとう。大丈夫だよ。本当にありがとう。」 由利は麻衣の言葉を聞いて安心したのか、笑顔になる。 そして、担任には、高熱が続いてるので一週間休むと言っておいたからと言った。 「色々ありがとう。あの……海藤くん、学校来てた……?」 「うん、いつも通りに来てたよ。特に、変わったことはなかった…。」 「……そっか…。」 やはり、海藤は休んでなどいなかった。 優秀な生徒である以上、ズル休みなど絶対にしないだろう……。 いつまでも学校を休むわけにはいかない。 いずれは、海藤と顔を合わせる日がくる。 それは、避けようのないことだと分かってはいても、海藤の顔を見る勇気がなかった――…。 .
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