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「ゴメンね。彩香。お父さんと別々に暮らす事になって…。」
「ううん。大丈夫だよ!」
「そっか、彩香は強いのね。お母さんはあなただけが頼りよ。」
少し涙ぐみながらお母さんは言った。
私は泣けない。
ここで泣いたらお母さん余計に困っちゃう。
お父さんとはもう【別の家族】ってこと知っているのは
黙っておかなくちゃ。
これからも、ずっと…。
「新しい学校ではちゃんと馴染めるといいわね。」
「ッ…。う、うん!!そうだね。」
お母さんに悪気がなくても、傷つく一言。
前の学校のことは思い出したくないのに。
でも、そんなことは絶対言わない。
お母さんにこれ以上負担を掛けるわけには。
せっかく収まった事がまた繰り返されるから…。
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