第1話 帰り道にはナンパに注意!!

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放課後大通りを歩きながら、ふと思い出した。 「詳しい時間を決めてなかったな…」 「うん。だから聞きにきたよ?おねぇさん」 その言葉に一瞬体が震えた。 「あ、そうなんだ。えっと…」 「僕浩哉っていいます。」 ニコッと笑い自己紹介をした。 「あ、浩哉君っていうのね。私は彩香。」 私も軽く自己紹介をした。礼儀として。 「彩香おねぇさんって呼んでいい?」 「え、うん。いいけど…。」 三咲の言葉が頭に引っかかり、あまり話ができない。 「? おねぇさん今日元気ないね。」 浩哉が呟くように言った。 「えっ?」 聞き取れずに私は聞き返したが、 「ううん、なんでもないよ。土曜日は午後1時にしない?」 浩哉はニコッとまた笑い話をそらした。 別にいいけど。 「あ、うん。いいよ。じゃあ1時に…。」 そして、また2人は別れた。 しかし、浩哉は別れてからも、見えなくなるまでじっと姿を見つめた。
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