第1話 帰り道にはナンパに注意!!

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家に帰ってから、三咲に今日の放課後の話をするためにメールを送った。 【今日浩哉君に会ったよー。焦った。土曜日は13時に会うことに決まりました。】 これでいいかな。 送信ッと 「はぁー…。本当に浩哉君は私の事が好きなのかな?」 思わず言葉が漏れてしまう。 今日もまた会った事に驚いていた。 昨日と帰る時間違ったのに…。 そんなことを考えていると、ケータイが震えた。 開いてみると、三咲からの返信だった。 【浩哉?だれ?】 「相変わらずそっけないメールだなぁ。」 私は苦笑を浮かべまたメールを打った。 【浩哉は昨日の少年。メールの文から人物割り出せるじゃん(笑)】 送信。 浩哉…考えれば考えるほど良く分からない少年。 あの子は小学生なのだろうか? いつも一人だけど、友達は? 家はあの近くなのだろうか? いつもあの大通りにいるのだろうか? ブッ またケータイが震えた。 ケータイを開く。三咲からの返信。 【相手に自分の考えが全部通じると思うなんて、甘い考え。 13時なら昼だし人多いから大丈夫。問題ないよ。】 三咲にしたら長文メール。 だけどそっけない。自分の意見だけ手短に伝えてくる。 【そっけなぁーい(笑)もっと愛を感じたいよ】 これを送ったらどうなるだろう…。 無視かな。 まぁ送信。 メールを送った後、 「課題でもするか…」 私はケータイを放置して課題を始めた。
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