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土曜日になり浩哉に会う日になった。
「13時からよね…。まだ2時間もあるのか。
本屋にでも行こうかな。」
私は本屋で雑誌を読むことにした。
確か、今日が発売日だった気がする。
大通りは休みの日で人が多かった。
「うわぁー…これって絶対会えないでしょ。」
少し嬉しさも込めてそう呟いていると、
「あれっ?おねぇさん?」
後ろから声がした。
これって違うよね?
まだ11時だし…それに
おねぇさんって他にたくさんいるじゃない
「おねぇさん?無視?彩香おねぇさん?」
これは
「ひ、浩哉…くん?」
「うん!!おねぇさん会いたかったよ~」
そう浩哉は言うと、ぎゅっと抱きついてきた。
こ、ここは公共の場なんですけど!!
「ひ、浩哉君?」
「なぁに?おねぇさん」
きらきらと輝く笑顔で私を見上げる浩哉。
い、いえない。
離れてっていえない。
これが小さい子の秘密兵器
【なにをやってもゆるせちゃう】
てやつなの!?
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