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恐ろしく冷たい口調で淡々と話す柳に、ローブの人物はただ頷くしか出来ないでいた。
これが、60を過ぎた老人の殺気と動きかと思いながら・・・・・
柳はローブの人物が頷くのを確認すると、質問を始めた。
「それでは、最初にお主の名を聞こうか。」
「・・・・私は、アポロンと申します。」
柳はローブの人物が、アポロンと名乗ったのを聞いて眉間に皺を寄せ聞き返した。
「アポロンとな?・・・・・この辺りどころか、この国全体でさえ聞かぬ名じゃな・・・・・その髪にその瞳・・・アポロンとやら、お主は異国の者か?」
柳は、風の噂に聞いた南蛮人とやらの特徴とアポロンと名乗る人物の特徴が符合するので、そう訊ねた。
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