序章

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柳に促されたアポロンは、一度頷いてから話し出した。 「・・・私は柳殿の言うとおり、この国の者ではありません。ですが、この国の外から来たわけでもないのです。」 「・・・・では、いったいお主は何処から来たと言うのじゃ?」 アポロンの回りくどい言い回しに、柳はイラつきながら訊ねた。 「私は・・・・・柳殿が今居る世界とは異なる“異世界”から来たのです・・・」 アポロンの言葉に柳は、目を瞑り黙り込んでしまった。 「やはり、信じられませんか・・・・」 柳の態度に、アポロンはがっかりしながら呟いた。 柳はアポロンの呟きが聞こえていたが、あえて無視をしていた。 、
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