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そして、アポロンはその笑顔のままで口を開いた。
｢それでは、私達の住む世界の住人が使用する技術で、私達の世界をお見せします。｣
アポロンの言う内容にピクリと眉を動かし、興味を示す柳の瞳は年甲斐も無くキラキラと、輝いている。
｢･･･では、始めます！｣
と言うアポロンの表情は、数刻前の笑顔から真剣な表情に変わっており、かなり集中しているのが見て取れる。
(････ほぉ、先程までと雰囲気が違う･･･此方が本来の奴か。)
柳は、心の中でそう呟きつつアポロンを黙って見つめている。
柳が暫く見つめていると、次第に集中しているアポロンが淡く光り始めた。
(･･･っ!?)
その現象に、柳は心の中で驚愕しているが、表情には出さないようにしている。
(･･･これは!?奴を包み込むように、自然界の気が集まっているじゃと!?)
----スゥー
(･･･!!)
柳の意識は、アポロンが息を吸う気配で思考の海から浮上してきた。
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