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----ハァー
集中し終えたアポロンは一度、深呼吸をすると両手を胸の高さまで上げ、両手の手のひらを向かい合わせ、ゆっくりと言霊を紡ぎ始める。
「・・・我は望む、果てしなく、遠き地を。神々の一族“アポロン”の名において命ずる!!我の望む地を映し出せ!!」
『ビジョン!!』
そして、そう声高に力強く言霊を唱えると、アポロンの周囲に集まり淡く光っていた未知のエネルギーが、向かい合わせた両手のひらの間に少しづつ集まりながら、球体の形を形成し始めた。
(先程、声高に唱えていた言葉の意味は理解出来ぬが、恐らくは言霊じゃろうな。)
柳はそんな事を思いながら、アポロンを静かに見続ける。
そして、アポロンが言霊を紡ぎ両手のひらの間に集まり始めて、暫くたつと形成が終了したのか、アポロンの周囲にはもう光はなくなり、球体はバスケットボール程の大きさに成っていた。
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