序章

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アポロンの言い方に違和感を感じた柳は、その違和感を口にする。 「待て。お主は今『私達の住む天界から、地上界を眺めている』と申したな?」 柳の言う内容に、何か問題でも?と言うような顔をして、首を傾げるアポロンに柳は続ける。 「ワシが言いたいのは、お主の説明じゃと球体に映し出されているその巨大な石造りの建物と、その周囲に広がる街並みは、お主達の住む場所とは違うと言っているように聞こえるのじゃが?」 その説明を聞いて、やっと柳の言いたい事を理解出来たのか、アポロンは笑顔で話し出しす。 「なるほど!!柳殿の言う事はもっともです。 先に説明するべきでした。 柳殿の言うとうり、この繰気法で御覧頂いている街並みは、私達の世界ではありますが、私達の住む場所ではありません。 簡単に説明しますと、この映し出されている場所は柳殿のような人間達を含む様々な種族が暮らす“地上界”と呼ばれる場所です。」 その言い方に、柳は眉間に皺をよせる。 「その言い方じゃと、お主はワシら人間とは違う生物とでも言いたいのかのう。」 その言葉にアポロンは頷いて、更に続ける。 、
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