序章

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「はい。私達の一族は、柳殿のような人間ではありません。 我々は貴方達と同じ姿形をしていますが、違う生物です。 貴方達、人間で言う『神』と呼ばれる存在なのです。 そして、天界とは我々神の一族が住む場所。」 その説明に、柳はやっと納得したようで口を開いた。 「お主の言う事はわかった。 摩訶不思議なる繰気法とやらも見せてもらった。 お主達の一族が神と言うのも信用しよう。 だが、それを聞いてワシはわからなくなったのじゃが、お主達は人智の及ばぬ遥か高見に位置する至高の存在の筈じゃ。 ワシら人間なぞ、塵にも等しき下等な者達の筈。 そんな人間の中でも少しばかり強いだけの、と言っても昔の事じゃが。 そんな、ワシに何の用じゃ? ワシは、恐らく明日の日の出すら見る事が出来ぬ程に病が体を蝕んでおる身じゃ。 お主のような力のある者ならば、ワシを一目見ただけでそれが理解出来たのではないかのう?」 そう語る柳にアポロンは真剣な表情のままに自分が訪れた理由を話し出した。 、
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