序章

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「・・・私が柳殿を訪ねて来た理由は、我々神の一族を統べる御方に指示を受けたからなのです。」 「その指示とは何じゃ?」 「この世界にある、日の本と言う国へ行き“風の刃”と称されている隻眼の老人を探し出して、我々の世界へと連れて来い。と言う指示を受け、柳殿を訪ねて来ました。」 そう言うアポロンに、柳は目を見開いて驚愕する。 「明日をも知れぬ身のワシ1人を、お主達の世界に呼ぶ為だけに来たと言うのか!?」 「そのとうりです。」 肯定するアポロンに、柳は続けて質問をする。 「何故にワシなのじゃ?」 その質問にアポロンは、冷や汗を垂らしつつ答えた。 「そ、それなのですが(汗)じ、実はですね・・・気まぐれと言いましょうか、偶然と言いましょうか・・・申し訳ありません!!」 いきなり土下座をするアポロンに、柳はどうして良いものかわからずに困惑している。 「まず理由を話してもらわぬ事には、ワシに土下座をする意味がわからぬぞ(汗)」 、
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