序章

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「・・・再び人生をやり直す・・・・・か。」 そう呟き目を閉じて黙る柳に、アポロンは・・・ 「私も出来うる限りの事は致しますし、あの御方にも何かして頂けるように説得しますので。」 と条件を付けて再び柳へと問い掛ける。 「・・・・3つ程、ワシの願いを叶えてもらえば、お主達の世界へと行こう。」 「私に可能な事ならば何なりとどうぞ!」 「そうか。では、ワシの願いは 一つ、ワシの住むこの村を安全で豊かな地にしてほしい。 二つ、この村に居る“市”と言う娘を健康な体にしてくれ。 三つ、ワシをこの世界に存在していなかった事にしてくれ。 この三つじゃが、可能か?」 そう願いを言う柳に、アポロンは 「はい。可能です。」 と即答する。 「そうか。出来るか・・・」 それを聞いた柳は、嬉しそうに微笑んでいた。 、
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