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「・・・・も、申し訳ない。私は単純に確認をしたかっただけなのです。柳殿がそこまで“あの名”に反応するとは思わなかったので・・・・」
ローブの人物が焦りながら謝罪していたが、柳はそれを遮るように口を開いた。
「・・・・・謝罪などいらぬ、だが・・・ワシの本名まで知っているのか・・・・・」
柳が話しを途切れさせた刹那、喋っていた柳の姿がまるで空気に溶け込むかのように消え・・・
・・・・・チャキッ
「・・・・・っ!!?」
「・・・・ならば尚更、喋ってもらわねばならぬのぅ。」
ローブの人物の首筋に背後から刀を向けた状態で現れた。
「・・・言わなくとも理解していると思うが、一応言ってやろう。」
刀に力を込めながら柳は続けた。
「ワシの質問に素直に答えれば生かしてやってもよい。だが、もしも質問に正直に答えなかったり、妙な動きをしたら・・・・その時は、お主の首が胴体と離れ離れになることになるのぅ。」
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