そうなるまでの日常

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  中学生。 そうじゃなくなるのは、随分と大人に近寄るような感覚を感じるのは自分だけだろうか。 「後数週間したら高校生だって」 「だからどうした」 「いやな、青春してねーって思った」 青春とか臭い台詞を口にしたのは、恥ずかしながら自分である。名前は月島慶斗、ツッコミ位置らしいけどボケたい年頃だったりする。 「ダメだな慶斗くん中学なんて青春レベルじゃないんだよ?餓鬼だよ餓鬼、高校生が一番の青春なのさ!」 この無駄に鬱陶しい奴は西条亮平。顔良し頭良し運動良し身長有り財力有り性格問題有り。そんな奴。 「一番餓鬼な奴が餓鬼餓鬼言うな」 「ちょ、慶斗くんっ?」 「死ねよ亮平」 「まっ!ヤダ!何この仕打ち!!」 携帯を片手にしながら、死ねよって言ったのは日高裕。裕はひろじゃなくゆうと読むぞ、気にしてるから気をつけてあげて。気に入らないことがあればすぐに足を出し、どちらかと言えば不良寄りなジャイ○ニズムな性格。 俺の物は俺の物、 お前の物も俺の物。 この三人は何だかんだと小さいころからつるんできてたりして、親友と呼べる奴、だと思う、ちょっと不本意に思うけど。  
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