1日目:平凡という意味がどれほど大切かという事

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人は誰にだって知られてはならない秘密というの物がある。 俺の名前は 一ノ瀬 飛鳥。 この県立南高校に通う2年生だ。 ただ単に態度が悪くチャラいだけで不良に絡まれその不良を撃破し続けたらいつの間にか南高の悪魔神、Aボーイ系の天敵と言われるようになった。 自覚がある限りではヲタク連中にガン飛ばしたり学校にわざと遅く行ったり、目が合った奴らとバトルをしたり、この高校の前番長を一撃で撃破して全裸にして屋上から吊し上げたりとまぁ…カオスなことをしている。 今日も授業をサボって3限目後から参加した。 今日も教室に入るといつものあいつ等が絡んできた。 「いや~!今日も俺様街道爆進中っすね!一ノ瀬君!」 こいつの特徴はモヒカンしかないな。 もしくは北斗の拳の「あべしっ」って言う雑魚キャラ。 「いやいや、さすがっすね~カバンお持ちしますよ~」 次はチャラ男が手を揉みながら寄ってきた。 「おぅ、頼んだ。」 俺は無愛想にカバンを渡した。 「あっ!一ノ瀬君、お茶煎れておきましたよ!」 今度は別のチャラ男が俺の机の上に湯呑みを置いてそこにお茶を煎れている。 「おぅ。サンキューな。」 俺は席について湯呑みの中の緑茶を飲んだ。こいつら…名前なんつったっけ? まぁ、思い出すのめんどいからモヒカンA、チャラ男A、チャラ男Bでいいか。 俺が昼前の教室で湯呑みに注がれたあったかいお~いお茶を飲んでいるとクラスの一角に目が行った。 「だから!ネギま!はバトル漫画じゃなくてラブコメなの!」 このクラスのヲタク達の長 山中 優一が机を叩きながらフィギュアを突き付けて友人に語っている。 「あいつらホント懲りないっすね~。話題のレベルが低いっつうか。」 チャラ男Bが俺の肩を揉みながら言った。 「気にすんなって、そろそろ一ノ瀬君が潰してくれるから。ね?一ノ瀬君?」 チャラ男Aが俺の顔を見て期待しながら言った。 「お…おう。また今度な。」 よっし! うまい具合にかわせたぜ! 今問題起こしたら間違いなくヤバイだろ。 だが、俺の安心はこの直後破壊される。 「一ノ瀬君なら今やるよね~。」 チャラ男A!お前空気読めや!ゴルァ! 「いや…まぁ…その……」 ここは…行くしかないな。 俺は座っていた席を立ち山中の方に向かっていった。
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