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リーベN「それは遠い昔のお話。
黒き王が産まれる数ヶ月前、魔族が地上にやっと手を伸ばし始めた頃。
ある街に、鍛冶屋さんがいました。
その鍛冶屋さんは、お仕事は人一倍出来るのに、女の子だというだけで他の鍛冶屋さんから馬鹿にされていました。」
ケイズ「…っだぁあああッ!アタシが何したってぇのぉおおッ!」
シルフィ「カレンちゃん、落ち着いてっ!ねっ?」
リーベ「少女の名はカレン・キスティ。
けれど彼女は女のくせにと馬鹿にされるのを嫌がって、いつも自分をこう呼ぶように言っていました。
名前と苗字の頭文字、二つのKを並べて…」
ケイズ「ケ・イ・ズッ!これからアタシの呼び名はケイズ!カレン・キスティのK・Kでケイズッ!カレンなんて女みたいな名前…もういらないんだからぁああッ!」
ノルン「魔族の王と囚われの姫
外伝」
ジェイ「…カレン。それは流石に無茶というものだぞ」
ケイズ「ケイズ。そう呼ばないならジェイになんか返事してやんないって今決めた」
ジェイ「…シルフィール、このワガママ娘何とかしてくれ…」
シルフィ「まぁまぁ…けど、私はカレンちゃんの気持ちも分かるなぁ」
ケイズ「でっしょ!?そう言ってくれるのはフィーだけよ!ついでにこれからはケイズって呼んでくれると嬉しいなっ!ジェイなんか同じ幼馴染なのにホント役に立たないんだから!」
ジェイ「悪かったな役立たずで!」
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