エチュード① 『魔王と迷子』

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(ショウゴが魔王軍に保護されて少しして)   ショウゴ「なー。イシュタロスって魔王なんだよなぁ?」   イース 「ああ」   ショウゴ「けど、フツーに書類仕事の方が多いよな」   イース 「何と比べているかは知らんが、確かに…多いな」   ショウゴ「俺さぁ、『魔王』って、もっと好き勝手してるかと思ってたんだよ。 けどイース見てたら、逆にほとんど好きなことしてないんじゃねぇかな~?って思ってさ。 そんなんで、イシュタロスは魔王やってて楽しいのか?」   イース 「我らが言う魔王とは、『魔族の中で一番強い者』につける称号でしかない。 お前の世界の魔王がどんな存在だったかは知らんが、俺は俺なりに王としての職務をこなしているだけだ」   ショウゴ「ふ~ん。前から思ってたけどさぁ、イシュタロスって真面目だよなぁ」   イース 「真面目…?」   ショウゴ「ああ。…何だよ、鳩が豆鉄砲喰らったような顔して」   イース 「それは、どんな顔の事だ?」   ショウゴ「さっきのイシュタロスの顔だって。 あ、この世界じゃ言わないか?」   イース 「聞いたことが無い」   ショウゴ「キョト~ンとした間抜けな顔のことだよ」   イース 「…そうか」   ショウゴ「………訂正。お前、真面目じゃなくて天然なんだな」     あとがき:二人はきっと仲がいい(笑)
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