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…智基SIDE…
今俺の腕の中には琴がいる。
「智基…?」
心配そうな顔で、俺の顔を除く琴。
…だけど今は離さなくてもいいか?
昨日五藤の言葉が、頭から離れないから。
『そんなに警戒しなくても、すぐには奪わないよ?』
耳元で呟かれた言葉。
俺から琴を取る?
やめてくれ。
やっと見つけた、大切な女なんだよ。
コイツじゃねぇと、駄目なんだよ俺は。
「あ!!」
「?!」
沈黙の空気の中、いきなり琴がでかい声を出す。
…おいおい。
ムード台無しじゃねぇかよ。
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