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それからサルと、木登りの話?とか学校の話をした。
「…っと、今何時?」
サルがキョロキョロ時計を探しながら訪ねてくる。
コイツ、携帯持ってねぇのか?
「5時10分」
「もうそんな時間か~。好きな人来る頃じゃない?」
「おう」
琴がもうすぐ来るっていうのにテンションは下がりっぱなし。
「どうした?」
「何が?」
顔を除かして、不思議そうに見つめるサル。
「元気ないな~って思って」
当たり前だろ。
また五藤の隣で楽しそうに話してる琴がいたらどうする?
「そうでもないよ」
「そ?なら大丈夫か(笑)」
「サンキューな」
「いーえ!!じゃあね」
サルは軽く手を降って靴箱から離れていく。
俺もそれに合わせて少し右手をあげて「じゃあな」とだけ言う。
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