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「わかった」
そう言って、智基の言葉を待つ。
「……今日、追試が終わったら屋上に来い。それだけ」
「え？」
別に、そんなのを命令にしなくても普通に行……かないかも。
私、気まずくて逃げそう。
「命令じゃなかったら、お前絶対来ねぇだろ？(笑)」
「そ、そんなことない!!」
図星をつかれて慌てて否定する。
…初めからわかってたんだ。
「そ？(笑)」
「でも…何で？」
そう聞けば私の目を見る。
「まあ、とにかく来い」
ポンポンと頭を叩かれて、私の頭から手を下ろす。
「わかった。…じゃあ、行ってくるね」
「琴」
「へ？」
「追試、頑張れよ？」
単純なのかもしれない。
智基の言葉で、追試がうまくいけるような気がしたから。
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