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「あんたはいいよ。こんなに悩まなくていいんだから。あんたずっと¨そのままのあんた¨だろ?僕は輪に入ったら¨今の僕¨は無くなってまた1から始めなくちゃだから嫌になるよ。」
「どうかな?俺みたいな状況も結構つらいかもよ?」
男の表情からは分からなかったけど、この男にも色々あるのかな?
僕は悩んだ結果、廻り続ける事を選んだ
「まだ輪を抜ける勇気もないし、まだまだあんたと話しをしたい気もするし。」
僕がそう言うと男は笑った
「嬉しい事言ってくれるね。だからって今度はあんまり早くここに来ないでくれよ?長生きして沢山の苦労話を持ってきてくれたほうが楽しいからね」
「それは¨次の僕¨に言ってくれよ…もう¨今の僕¨は終わるんだからさっ」
「はいはい…次の君はどんな人生を送るかな…まあ検討を祈る」
男が微笑むとまた暗闇が僕を支配した
しばらくすると水の中にいるような感覚に包まれた
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