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ここは、小さな村
悲しいお話の舞台。
ここに1人の少年がいます。その少年は、優しくも臆病な少年。
ある日彼は近くに倒れている赤ちゃん竜を見つけました。
“オー”と鳴く声が彼らの合言葉になりました。
少年は竜を手当てしたり、散歩したり、言葉を覚えさせたりして遊びました。
彼らは仲良くなっていきました。
くる日もくる日も遊び場にいって、日が暮れるまで遊びました。
村の掟もしらずに…
“じゃあ、またね”
この出会いが永遠になれば
“あの時は、勇気が無かったんだ”
“あの時はこんな事になるなんて思わなかったんだ”
少年は言いました。
このお話は、竜にまつわる悲しいお話。
この村では、竜は邪悪な生き物
内緒で飼うなんてできません
この事を知った村長は、少年から竜を取り上げてしまいました。
少年が竜を“ジニア”と呼んだ、その日に…。
少年は助けに行く勇気がでませんでした。
少年は、ただ泣いているだけ…
竜は遠くの山に連れていかれてしまいました。
何年か経ち、竜は少年に会いに来ました。
しかし、少年は竜の事を忘れていました。
そんな悲しいお話。
兵士達は、竜がこの村を襲いに来たのかと思いました。
竜は攻撃され、そして“オー”という合言葉を叫びました。
その少年が竜に気付いた時には、すでに遅かったのです。
竜はかすれた声で鳴き、目を閉じました。
この出会いが永遠になれば
“あの時は、勇気がなかったんだ”
“あの時は、こんな事になるなんて思わなかったんだ”
少年は言いました。
このお話は、竜にまつわる悲しいお話。
少年は竜を埋めてあげました。
そこから花が咲き
その花を少年は“ジニア”と名付けました。
花言葉は
“友を思う”……。
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