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今日も二人の少年‐頭の上に輪がある‐が空を飛んでいる。
二人の手には弓が握られている。
一人の少年が言った。
「今日はあんまりいねぇな。」
傍らの少年が返す。
『うん、このままじゃ今日のノルマ達成できないかもね。』
「じゃあ、次の地区行くか。」
『ちょっと待って、今のやつでいいんじゃない?』
「あ、妥協ってやつ?まあいっか。じゃあ、今日、俺男な。」あきれて言う。
『了解。』笑って言う。
二人の少年は行き交う人々の中の男と女に狙いを定めた。
二つの矢は少しの狂いもなく男と女に突き刺さる。
『ひとーつ。』
「完成。」
『「はいたぁっち』」
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