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しかし結婚してからも二人の所業は変わらなかった
康典が略奪し
瞬麗が奉仕する
康典がいくら蓄財しようとしても瞬麗が散財する
さすがに康典は困り果てて
瞬麗に問う
「なぜ見ず知らずの他人に施しをするのだ
この世は食うか食われるかなのだぞ」
「困っている人に手を差し伸べるのは人として当然のことでございます
天竺のご本には善いことをしたものは天国へ悪いことをしたものは地獄へとあります
この世もあの世も地獄というものがあるのでしょう
ならば私は何も要りません
ただ・・・。」
「ただなんだ?」
「私はこの世でただ一人
あなただけを愛しています
どうか私にだけは嘘をつかないでください」
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