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絶対領域とは美のイデア、チラリズムの典型的象徴である。
そこには男の本能をくすぐる誘惑がふんだんに盛り込まれている。
では、チラリズムだけを求めるならば別にハイソはいらないと言う人がいるかもしれない。
しかしそれは間違っている。
黒ハイソがある事により脚の大部分は直接その全てが見える訳ではなくなってしまう。
しかし、それはつまり一人一人がその部分を自分の理想通りに脳内補完出来てしまう、ということなのである。
これによりその体は私達の理想へと限りなく近づいていく。
しかし、流石に無から理想を生み出す事は非常に困難である。
無から生まれた像はどうしたって具体性を欠き、曖昧なぼやけた像になってしまうだろう。
その妄想の足掛かりとなるのが僅かに見える絶対領域である。
この小さな空間を手掛かりに私達の脳はフォトショップなんて相手にならない程の処理速度と機能で脳内に理想像を投影する事ができる。
この投影の為に必要な最小限の空間、それが絶対領域なのである。
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