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一体、どうなっている?
何度こう考えたことか。考えても答えはみつからなかった。
彼はとりあえず、時計を見た。まるでそれを初めて見る様な顔でまじまじと。
「11時か…」
きっと時間は間違っていないだろう。風が強く吹き、カーテンがまたしても揺れた。
「っ…本当に何で…」
ボリボリと頭をかきむしる。今、ここにいるなんて、有り得ない。
彼は、そう、
つい先日、この部屋で息を引き取ったはずだった。
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