一章 骨の国

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 孤独の国、《ソリチュード》。  そこは捨てられた子や家族親戚を失った子らが住まう、言わば孤児院のような国である。  そこは目標をつくる場所であり、物語の出発点であり終点である。  皆、そこから出発し、物語を綴ってそこに帰着する。    現在地:ソリチュード   『今日はどこ行くんだい?ひな』    ハンキルが切り出した。   『骨の国、ボニアスがいいな』    ひなが応えると、4人はソリチュードを出た。   『イベント発生するかなーん』    うきうきした声でひなが言った。  このゲームでは各国でイベントが発生することがある。それは今までに入ったことのある国や倒してきた敵やユーザによって条件が満たされた場合にのみ発生する。  敵だけではなく他ユーザや、最初から設定されている一般ユーザなども攻撃をして倒すことができる。  
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