『呪』われた館

7/8
前へ
/22ページ
次へ
ちなみに、彼女とかそんな類のものはいない。 そんなのにあまり興味はないし、俺がまともに会話するのは幼なじみの美香ぐらいなものだ。 これが、俺の生き様そのものである。 _____________ 「皆帰ったのか?」 そう思い俺は玄関に向かった。 しかし、 「開かない……」 閉じ込められたのだ、俺たちは。 でもどうやって… 「とにかく今は皆を探そう。それが最優先だ。」 そう自分に言い聞かせ、俺はただ足を動かすことに専念した。 1階を一通り見回り、部屋をいくつか見つけたが、どの扉にも鍵がかかっていた。 これ以上1階を探しても意味はない。 俺は玄関の向かい側にある大きな階段をのぼった。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

208人が本棚に入れています
本棚に追加