第一話

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~龍~ 「龍~~!!!」 「んだよ…うるせぇ」 「そんな顔すんなよー 今一年見てきたんだけどさ~ めっちゃかわいい子二人いたぞ!」 「へー」 「なんだよ~その興味なさそうな返事は!」 「しゃーないだろ? 興味ないんだから」 俺に今しつこくはなしかけてるのは俺の唯一のダチって言えるやつ 井上 淳志 うるせぇやつだけど… まぁいいやつだ この学校で俺にこんなに話しかけてくるやつは淳志しかいない 「まぁ、聞けって! 一人は美人系で、もう一人はかわいい系! 龍的にはかわいい系の子の方がタイプだと思うぜ♪ いかにも『いちごみるく大好きですっ☆』みたいな子だったし 俺はもちろん美人系の美紀ちゃん狙いで!」 「お前は女遊びが激しすぎる」 「なんだよー 龍だって一年前は遊びまくってくせに」 「淳志」 俺がいつもより低い声を出すと淳志はまずったような顔をした 「…わりぃ…」 「…女なんか興味ねぇ。 女は…裏切るからな…」 「おいっ!龍…」 俺は淳志の声を無視して教室を出た
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