記憶

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高校に初めて 憧れだった制服を着て 登校したあの日 初めて彼に出会った 進学校で有名な この学校には不釣り合いな格好の人 かなり顔立ちが整っていて綺麗な男の人 何もしなくても 目立ちそうなのに 髪の毛は赤く染まり ピアスもたくさんつけてて入学式だというのに 着くずした制服 はっきりいって彼の第一印象は最悪だった だって…ー だって…ー できれば関わりたくないと思っていた 関わる事もないと思ってた なのに“そいつ”は いきなり私に話しかけてきた しかも勘違いで… 「あ、お前こないだの奴!!学校一緒じゃん今日もくんのか?」 はあ? 「あ、あの…」 「なんでお前そんなよそよそしいんだよ?昨日あんなに愛し合ったじゃんかW」 は? 「それとも何?照れてんのか?可愛い~なあ」 は? 「…その手、邪魔なんだけど」 「は?何キレてんだよ」 「さっきからあんたなんたの?あたしあんたなんか知らないし」 「…」 「…」 「…」 って何ケンカうっちゃってんの自分っ なんかすっごい視線感じるんですけどっっ 怖っっ 助けて誰かあ← 私の性格は正義感が強くてバカ正直で全然かわいげのない女の子なんです… そんな性格が災いして 全く知らない 怖い人にケンカ 売っちゃった訳なのです
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