十セナ

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…セナ。 俺、お前に会ってからなんかおかしくなっちまった。 お前を見ると心苦しくなる。 …俺、どうしちまったんだ。 □□□□□ かったるい授業が全部終わった夕方の教室。 セナは今、クラスの奴らと何か話している。 だけど 他の奴らと話してるだけなのに『やめろ』とか『喋んな』とか思っちまう。 俺以外と関わるなって、思っちまう。 「…じ…十文字!!」 「!!…あ、あぁ悪ぃ」 「十文字、お前大丈夫か?」 「ハハ、セナと話してる奴らに嫉妬でもしてんじゃねーの」 「おっ、それ有り得んな!」 「はァ!?」 「だって、お前最近セナを見る眼ヤバイぜ!?」 「あぁ、今にも襲い掛かりそうな感じ」 俺が嫉妬!? 襲い掛かりそう!? ………待てよ、嫉妬…。 …嫉妬してんのか?俺。 「ハハ、早く気付けって!!」 「じゃ、俺ら先行くから」 「お…おう」 …気付けって何に気付くんだ? 最近あいつらの言ってる事が全然わかんねぇ… …セナの事なのか? でも俺は別に…って有り得ねぇ!!!! 「はァァァァ!!!?」 「じゅ、十文字くん!?」 「!…セナ」 「だ、大丈夫?十文字くん」 「あぁ、わ、悪ぃ。そういやさっきの奴らは?」 「?部活に行ったよ」 「そうか…」 「十文字くん?」 …ヤベェ、なんか、名前呼ばれる度ドキドキしやがる… どうしたんだよ俺… 好きなのか?セナの事が… いや待て、落ち着け俺。 セナは男で俺も男だ! …でも。 ………。 「………」 「じゅ、十文字くん…?」 …そうか。 俺は好きなんだな、セナの事が。 「セナ…」 「な、なに?」 「………」 「…?」 「…チッ、早く部活行くぞ!!」 「う、うん!」 …セナ。 俺、お前に会ってからなんかおかしくなっちまった。 お前を見ると心苦しくなる。 いつか絶対ぇ言ってやるかんな 好きだ、ってよ
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