古キョン

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「キョンく~ん!!おっはよ~!!」 「…おぅ」 いつもの声に起こされ いつもの返事をして 「おっはよ、キョン!!朝から変な顔してないの!もっとシャキッとなさい!」 いつもの悪態をつかれ いつもの一日になる筈だった …でも、心のどこかで嫌な予感がしていた 気のせいだと、そう思っていた それを望んでいた が 俺のささやかな希望は 予感どうりに崩れ落ちた それは放課後 ハルヒ達が帰った後に起きた …いや、起こっている 「…さて、俺もそろそろ帰るとするか」 「………」 いつもなら、 そうですね。また明日 などと言ってあの笑顔を向けられるのだが、今日はなぜか無言だった 「…古泉?」 「…あ、はい?」 尋ねると古泉らしくない腑抜けた声が返ってきた 「俺、帰るけど…」 「…そうですか…また明日」 「あぁ…」 俺は古泉に背を向け、ドアノブに手をかけたままここで本当に帰っていいのか迷っていた …ここですぐに帰ればよかったんだ 嫌な予感もしてた事だしな… 少し躊躇しながら、帰ろうとドアを開けて足を踏み出したその時… 「…ッ!?」 突然後ろへ腕を引かれ、古泉が抱きついてきた
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