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「なッ…古泉!?」
「…ずっと、言おうかと迷っていたんですが…」
「な、な…」
突然の事で俺の頭はフリーズしかけている
「…貴方の事が好きです」
…すき
…スキ
……好き?
突然された告白
フリーズしかけている俺は、その言葉の理解に時間がかかった
「お、お前なに…言ってるんだ?…お、俺は男で、お前も男で…」
「わかってます」
途中の言葉が遮られる
「それでも…貴方が好きなんです…」
古泉の声はいつもの余裕は感じられず、かなり切羽詰まっているようだ
「好き…って…」
心臓が壊れそうなくらいバクバク言ってやがる…
…どうしてだ?
「ですから…」
「…?」
そう言って、古泉の腕の力が緩んだ
さっきまで部室しか見えていなかった視界に古泉が写る
「…!?」
腕の中から見えた古泉の顔はいつもの笑顔なんかなく、真剣としか言いようがない表情だった
「…こういう事ですよ」
そう言って古泉の顔が近付いてくる
「…こっ…古泉?」
その間に古泉の顔はどんどん近付いて、俺はきつく目をとじた
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