プロローグ

2/11
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
キノコにはシイタケやシメジ、マイタケのように食用キノコがあり、これが持つ色は基本的に地味な色である。 また一般的に、毒キノコというものは派手な色をしていると考えられがちなのだが、コレラタケやドクササコなどの野生のキノコは地味な色をしているにもかかわらず、猛毒を持っている。 毒キノコの明確な見極めは不可能と言われているのだ。 故に野生のキノコを食べるべきではない。 魔理沙は決して自分では新たに発見したキノコを食べようとはしない。 彼女は負けず嫌いでひねくれ者だが根は真っ直ぐ、努力家で勉強家だと言われているだけあって、魔法の森に生えているキノコについて知らないものはない。 だが目前にあるキノコは自分の知らないキノコ。 ここで魔理沙の性格が遺憾なく発揮されるのだった。 「見たことないキノコだな、調べる価値がありそうだぜ。どれ、ちょっと誰かに食わせてっと……。」 誰かに食べさせることで安全か危険なのかを確かめ、その後、自ら調査、研究を行う。 それが霧雨魔理沙流研究方法であった。 魔理沙らしいといえばそうなのだが。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!