恋人

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なんでかわからないけど、うれしかった。 うれしくて思わず涙を流してしまった。 先生は、慌てず優しくその涙を拭い私にキスをする。 あまりのことに始めは驚いた。 どうして先生が私にキスをするの? 『リハビリを頑張ってる君に惹かれたんだ 。本当はこのまま言わないつもりだった 』 私が断ると思っていたと先生は言った。 私は慌て首を振る。 すると先生は、嬉しそうに私を抱きしめる。 『私でいいの?』 『あぁ』 身体が不自由でも構わないと言ってくれた。 すごく嬉しい、叶わない恋だと思ってた。 まさか・・・夢?私は思わず、自分の頬をつねる。 あまり力が入らないけど痛みはあった・・・・夢じゃない。 私は隼人先生の恋人になれたんだ。 『ありがとう』 先生の耳元でそう囁いた。 先生は頷いてもう一度キスをしてくれた。 しばらく水族館で過ごし病室に戻ると春が待ちくたびれたのかベッドで寝ていた。 『春・・・・春!』 『ん・・・誰?』 目を擦りながら起き上がり、伸びをする。
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