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『あんまり、ご飯もやっと』
『そっか。あっそうだ』
鞄から一冊の雑誌を取り出し、私に見せる。
その雑誌には、白い砂浜にエメラルド色の海の写真が載せられていた。
私は人目で心を奪われる。
『ここどこ!?』
『これは外国だよ』
『外国か・・・』
外国はさすがに行けない。
病院から出るのもままならないのに行けるはずがない。
やっぱり私はこのまま死んじゃうのかなぁ?
そんな不安ばかりが頭をめぐる。
いつもそのことばかり、人間誰しも死ぬのはわかってる。
でも、身体が動かなくなって何も出来ずに死ぬのは嫌なのに。
私は、足掻く事も出来ない
『あ、あのね夢乃。日本にもこんなキレイ な海があるとこがあるんだよ!』
『本当!どこどこ!』
『沖縄。夏休み行こっか?』
『沖縄・・・・か』
沖縄でも、私にとっては遠い。
いつも春は私を海へ連れて行こうとしてくれる。
でも春だけでは私の面倒をみるのは大変だから私は、行かないと言ってしまう。
『今回は行ってもらうからね!』
『いいってば!』
『今回は、協力者がいるんだから大丈夫』
『協力者?』
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