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海辺に小さな家がありました。 そこには、足の不自由な少女がいました。 彼女は杖がなければ歩くことが出来ません。 ある日、少女は両親の言い付けを破り海に行きました。 少し高台になっている場所がありそこからの景色は最高でした。 でも、そこには柵がなく、一歩間違えば海に落ちてしまう危険な場所でもありました。 彼女が帰ろうと杖を動かした時、杖が滑べり海に落ちてしまいました。 足の不自由な少女は泳げず溺れてしまいました。 『悲しい話しだね。それなのにどうして海に?』 『まだ途中だよ!』 『あ、ごめん』 少女は、目を覚ますとそこは薄暗い海の底。 水の中なのだから息が出来ないはずなのに息が出来ていた。 それに足がおかしい、足という感覚がない。 微かに差し込む太陽光に足を向ける。 思いもよらぬ光景に目を疑った。 2本の足がなくなり魚のような足になっていた。 少女は、最初戸惑ったが2、3度足を動かすと水中をフラフラと進む。 それを何度か繰り返すと慣れスイスイと泳げるようになりました。 少女は、海の中を自由に泳ぎ、その優雅な泳ぎに魚たちから、こう呼ばれるようになりました。 人魚姫と
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