全ての始まり

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「大丈夫だよ双葉ちゃん。ごめん、ちょっと悩んでて…」 「悩んでるって……もしかして、霧乃さんのコト?」 気を使って小声になった双葉ちゃんに小さく頷いて返した。 双葉ちゃんは僕の親友だ。双葉ちゃんは、僕が相良さんのことを話した時も真剣に話を聞いてくれて、茶化すことも無く相談に乗ってくれた。 「和水、考え過ぎは良くないよっ。どーせ考え過ぎて最近寝不足なんでしょ?」 「う……何故それを……」 「だって和水、最近ぼーっとしてるもん」 「ぼーっと……してる、かなぁ」 「してるよぅ」 「んー……してる……か、も――」 ばたん 「んぐぅ!和水しっかりしてぇ~!重いぃ~!」
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