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目を覚ますとそこは――
(―――……?)
「ここ……ど…こぉ……?」
真っ白でした。
「ふわわっ!和水、目ぇ覚めた!?先生ぇーっ!和水がぁー!」
シャーッ
双葉ちゃんが叫ぶとすぐ隣のカーテンが開いて、茶髪の白衣を着た優しそうな男の人が出てきた。
「双葉、保健室で大きな声を出すのは厳禁だよ。……おはよう和水くん」
黒川先生(独身)はそういうとニッコリと笑った。
「おはようございます……黒川先生、なんで保健室……」
「実は「和水さぁ、倒れるにしてもわたしの上に倒れ無くてもよくなぁい!?」……」
「それは「和水ったら寝不足とかホントありえないっ!」……ちょっと…!」
黒川先生が話し出そうとすると、双葉ちゃんが台詞を遮った。黒川先生の口元が引き攣る。
「ね、寝不足?(黒川先生なんかごめんなさい……)」
「…そうだよ。いきなり倒れたんだ。(和水くんのせいじゃ無いよ……)」
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