プロローグ

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くっそう カーペットが俺の心理状態と呼応しているのか妙に歩きにくいぞ。 これはよくない兆しだ。 こんな日はいいことがない。 俺の勘は意外と鋭敏なのだ。 またなんか妙な品を押し付けるに違いない。 じい様は俺を毒味役がわりに使役してやがるのだ。 全くもってふんまん遣るかたないのだが、じい様の品はなんというかこう…パルプンテなのだ。 じい様の薬をのんで身長が変に伸びたり、筋肉がムキっとしたりしたこともあった。 まあ 割合としては損することが多いのだが、そういうちょっと甘い蜜を啜ってみたいというのも本心なのである。
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