プロローグ

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そんなことを考えながら歩いていると、やがてじい様の部屋の前に着いた。 いや着いてしまったというべきか。 仰々しいドアをノックする。 「入るがよい」 何様か。 「じい様だ」 このじじいっ読心術を心得ているのか!? 「失礼します…」 冷たく鈍く光るドアノブをゆっくりとひねる。 扉を開けると、じい様がにんまりと笑っていた。 ああ 駄目だ。 今回ハズレだよ。 この笑顔はヤバイ。 確実に俺で遊ぼうとしてる顔だ。 終わった。 ライトなのがいーなあ。 17歳にして天に召されるのは不本意すぎる。
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