プロローグ

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そんな俺にはもはや頷くしか手はなかった。 これじゃもうごまかしは効かない。 腹くくって美少女どーのこーのを甘んじて使わないといけなくなった。 どーしてこう俺はこう弱いのだろうか。 情けなさに涙がでてくる。 「わかりました。 いただきます。」 「ほっほ、潔さは大事じゃのー。 まあ使用者に直接害はないんじゃよ。 ほれ説明書。 よく読むんじゃぞ? ふはははっ よきかなよきかな!」 いちいちシャクにさわる物言いだ。 半ば引ったくるようにして薬を受け取る。 「捨てたりなんかしたら…分かっておるな?」 「釘など刺さなくとも承知してますよ。」
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