プロローグ

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朝の日差しがじりじりと照り付ける。 綺麗な生地だからという馬鹿げた理由で父が取り付けた薄いカーテンはもはやカーテンの役を果たしていなく、ぎらつく太陽光線をうやうやしくスルーしつづけていた。 暑い…というよりもむしろ熱い。 朝の目覚めが快適でないことは俺にとってはかなり重要な問題なのである。 というのも寝起きの俺の機嫌は酷く傾きやすいのだ。 これは直そうと思ってなおせるもんじゃない。
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