プロローグ

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「おにい! 朝だーよー!起きて起きて!」 この騒がしく、俺の腹の上で跳びはねているのは紛れも無い俺の妹、纏だった。 しかしそれにしても、みぞおちの上で跳ぶと…… 「おえぇえぇぇぇ」 「うわわわっ お兄が戻したっ! やばいっ 臭いっ! 紡!どうしよう!」 人前でゲロ吐くなんて何年ぶりだっただろうか。 そういえば昔は胃が弱かったからよく吐いていたっけ。 俺が突然の事(自分のことながら)に呆然としていると口の周りを拭われた。
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