プロローグ

4/16
前へ
/333ページ
次へ
「おにい! 朝だーよー!起きて起きて!」 この騒がしく、俺の腹の上で跳びはねているのは紛れも無い俺の妹、纏だった。 しかしそれにしても、みぞおちの上で跳ぶと…… 「おえぇえぇぇぇ」 「うわわわっ お兄が戻したっ! やばいっ 臭いっ! 紡!どうしよう!」 人前でゲロ吐くなんて何年ぶりだっただろうか。 そういえば昔は胃が弱かったからよく吐いていたっけ。 俺が突然の事(自分のことながら)に呆然としていると口の周りを拭われた。
/333ページ

最初のコメントを投稿しよう!

794人が本棚に入れています
本棚に追加