墜落

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――解放された苦しさに、ほっと安堵する。 降りた駅には、同じ装いをした同じ年代の人だらけ。 そこに俺も身を混ぜた。 イヤフォンから流れる大好きなア‐ティストの曲が俺に歩くのを速くさせる。 前に歩いていた人を何人も追い越し着いた学校の時計には、鐘が鳴るまでにあと20分程の余裕があることを俺に教えてくれた。 下駄箱。 27番から上履きを取り出し、五階まで登る。 これが結構きつい。 この階段のせいで何度遅刻したかっ…!! 電気のついてない、外から入ってくる明かりだけの若干薄暗い教室内には、ぱっと見ただけで数えられる程度の人しかいなかった。
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