墜落

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そして、教室窓際最後尾席。 彼女は居た。 「キタデマリヤ」 今日も相変わらず視線は外。 誰も彼女を気にしないし、 彼女も誰も気にしない。 成立している。 俺はその隣にそっと座る。 「ガタッ」という音に僅かに反応したのは俺の気のせいだろうか。 俺は、ノ-トに「おはよう」と書いて渡そうと思い広げたノ-トを見て驚く。 確実に俺ではない文字で授業の内容が記されていた。 ペラペラ捲ると俺が休んでいた分だけきっちり整った文字で埋めてあった。 現代文も数学Aも英語Ⅰも理科総合Aも歴史Bも現代社会も俺が休んでいた教科分。
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