―プロローグ―

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「お父さん…お母さん…なんで動かないの??」 俺が意識を取り戻した時、両親が目の前で倒れていた。 目に映るのは、真っ赤に染まった両親と…自分。 服も手も…何もかも全部"血"の色に染まっていく。 「お父さん!!起きてよ…お母さん!!冷たくならないで……」 両親の腕をを掴み、精一杯揺すり、嘆く。 俺が何度問い掛けても、両親が応える事は無い。 この時の俺にだって、両親がもう死んでいる事は分かっていた。 それでも俺は、泣きながら両親の還りを待った。 ―――この時誓った。 『両親を殺した奴に復讐してやる』と――― .
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